ゾウガメよりおそく、ゆるやかに

ゾウガメより遅い『續・潮風よ、縁があったらまた逢おう』のネーム作業が続いています。
年末年始は食欲不振が原因で体調を崩し、踏んだり蹴ったりでした。
虚弱体質改善のため、今年から毎日のラジオ体操を始めようと決意しました。

毎年正月の年始は執筆中の漫画原稿から逃避する傾向があり、新作アイディアの構想が浮かんだりします。
今年も例外なく現実逃避でネタが浮かんだわけです。
小学生時代の近所の友人兼クラスメイトの女性がモデルの、SF漫画です。
以下、構想が浮かぶまで…↓

1.2017年に長年放置プレイしていたSNS・mixiに突然、小学生時代の同級生を名乗る女性からDMが届く。
2.名乗らないし「誰おま」と不信感を募らせながらやり取りをする。
3.小学生時代の友人、クラスメイトと判明。
4.彼女が「IさんとCさんには関わるな」と警告する。中学時代の思春期にアレがナニしたうんたら…と語りだす。激しくどうでもよく、興味がないわたし。「他人の人生なんだから、40手前にあれこれ言っても関係なくね?」と遠回しに警告する。
5.わたしの警告に気付かない彼女。顔も名前も覚えていないクラスメイトの名をつらつらと挙げて、彼らの高校時代の思春期を語りだす。
6.わたし、嫌悪感。「IさんやらCさんらより、まず、お ま え に 関 わ り た く ね え」という結論に至る。

どうやら彼女は会社と自宅の往復のみの生活で、憶測だが趣味や娯楽を見出せずに、ひたすら小学生時代のクラスメイトの噂話や近況の情報収集が生きがいになっている……と見た。

どこの限界集落のオバサンだよ!
ここ、いちおう100万人超えの政令指定都市だぞ、おい。

とまあドン引きして、無意識のどこかに引っかかっていました。
(時々、夢に出て魘されていた)

ここまで引っかかっているなら創作ネタのキャラにしちまえ……。
彼女のキャラクターそのままにしても、つまらないのでSF要素をぶち込みました。
彼女もといヒロインの生きている時間だけ、異常にに遅い…という。
(少なくとも実際の彼女の精神世界は、思春期以降の相対性理論が狂っている)

タイトルは『ゾウガメよりおそく、ゆるやかに』です。
ヒロインの名前も決めました。
シズカと云います。
モチーフは彼女本人の名前、『ドラえもん』のしずかちゃん、および亀井静香(←テレビに出演している氏を見た母の「亀井静香はちっとも静かじゃない」のパワーワードが未だに引っかかっている)。

シズカは、今まで描いていないダークヒロインにしたいと思っています。
『undo』の鴨志田は愉快なトリックスター、『潮風よ、縁があったらまた逢おう』の小夜はヒロインといえるのか定義があいまいで、ルシアはなんか違う……。

長編になるか中編で収まるか、まだ未定です。
世界観構築と綿密なキャラクター設定が必要です。
大して設定も考えず、なんとなく雰囲気で描いて苦労した失敗例が『潮風よ、縁があったらまた逢おう』のシリーズです。
現状、今、ネームで苦労しています。

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