ぬらぬらに喧嘩売って無能の人に叱られたログ


年賀状イラストの背景用に描いた、嘘っこ富嶽三十六景 神奈川沖浪裏。
舟と富士山は人物で潰れてしまうので割愛しました。
割愛した箇所は、つまり自分の線で描かなきゃならんということです。
鉄棒ぬらぬら爺さん(一般的には葛飾北斎と呼ばれている人)の線に敬意と殺意を覚えました。
自分がぬらぬらだったら、どんな線を描くだろう?と考えながら試行錯誤しました。

漫画本編では描き切れない主人公・朝比奈要祐のオフショットらくがき。
いかにもな古典的カープファンです。
彼の場合、大抵の嫌なことはカープの試合でどうとでも解決します。
平和な人じゃのぅ。

つげ義春せんせいの『無能の人』を読んでいます。
竹中直人監督主演映画の原作のアレです。
映画は未だ観ていませんが、基本つげせんせいの漫画は冴えなくてダメな売れない漫画家が出てくるので、読んでいて結構メンタルがハードパンチされるのです。
いろんな商売に手を出しては失敗して、多摩川の石を売り出す売れない漫画家の奥さんの叫びが堪えました。個人的に。

「私には分かってんのよ BASEだって SUZURIだって あんた本気でやんなかったじゃないの」
「あんたにはマンガしかないのよ」
「ね マンガかいてよ 注文がなくてもいいじゃない」
「マンガかいてよ」
「あんたのバカァ」
「バカ~~~~~~」

(一部、史緒個人の単語に変換されています)

ほぼ同じことをリアルで知人に言われたわ……。

ぬらぬらに喧嘩売っていないで、さっさと漫画を描けってことで昨夜から真面目にネームを切り始めました。
ネームさえ出来ればひたすら作画なので、作画作業に入ればこっちのものです。
基本、作画作業中は無我の境地に入っています。

やっぱり無我の境地で描いていた、自家製卓上カレンダー用イラストのラフ。
慣れないGペンツールで試行錯誤です。
それにしてもわたしの線画は本当にキチャナイですな。

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